凡人は歴史に学ぶ

歴史を学ぶって、まさに人間学なんですよね。

歴史教科書が変化してる!

 歴史教科書の中身も、時代とともに大きく変化しているんですね。学校に通う年ごろの子供がいなければ教科書に触れる機会が全くありませんから、私らのような古い人間は、ずっとむかし習った間違った知識のままでして、これは極めて悲しむべき状況です。

 しかし幸いなことに今はネットで気軽にいろいろ調べることができますからね。驚いたのが、「士農工商」の言葉が現在の教科書から消えているというではありませんか。他にも、源頼朝足利尊氏肖像画とされていたのが別人だったとか、大化の改新の年号が645年ではなく646年になっている、とか。

 まーこういうのは学者さんたちの研究成果によるものですから、それなりに変わるのは仕方ないといえば仕方ありません。しかし一方で、歴史事件や事実に対する解釈や評価、これがガラリと変化するのはなかなか悩ましいところです。たとえば、江戸幕府5代将軍の徳川綱吉が発した「生類憐みの令」、私らは悪法の典型のように習ったものですが、作家の井沢元彦さんはこうおっしゃっています。

 血を血で洗う戦国の世からまだ半世紀しか経っていなかったあの時代、人々の心は殺伐としていた。人の命はいたって軽く、肩が触れたとかどうとか、そんなつまらないことで人が殺しあう時代だった。まして動物愛護の精神など微塵のカケラもなかった。

 井沢さんは、それを綱吉は「生類憐みの令」によって変えたのだとおっしゃっています。人を殺して褒美をもらえた社会から、犬を殺しても死刑になる社会への大転換。これによって、日本人は羊のようにおとなしくなり元禄の盛世を迎えたのだと。

 うーん、まるっきり評価が変わってくる。このような論に接してつくづく思うのが、決して今の価値観だけで歴史を解釈してはならない、当時の状況や背景をしっかり鑑みなければならない、ということであります。

 

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